読売新聞に活動が連載で紹介されました

 facebookだけに告知していたら、facebookしてない人に読みたいと言われましたので、自分で運営しているブログにも掲載します。
読売新聞の「カルテの余白に」に3回シリーズで連載されました。
取材では数時間とりとめもなくしゃべりましたが、記者の方が的確にまとめて下さいました。リンクは以下の通りですので、どうぞお読み下さい。
(上)患者の声聞き 回復訓練 http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=64956
(中)ありのまま 受け入れる http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=65275
(下)後進育成 患者から学べ http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=46654

兵庫医大でもボツリヌス療法外来

ボツリヌス(ボトックス)療法による痙縮の治療の記事が、読売新聞医療ルネサンスに掲載されていました。


兵庫医大リハビリ医学では、いくつかの病院と協力してこの治療を推進しています。アクセスしやすくするために「ボツリヌス療法外来」あるいは(商品名ですが)「ボトックス外来」として掲示しております。(眼科のボトックス外来とは全く別ですのでご注意下さい。)

ボトックス外来を受診するとすぐにボツリヌス療法を受けられるわけではありません。まずは診察させて頂き、治療の適応があるかどうかを判断します。

兵庫医大では主に成人の痙縮(脳卒中、脊髄損傷など)を治療しています。また、CI療法との併用も行っています。

治療適応がある場合に、どの筋肉に注射してどのような効果を期待するかなどについて相談します。

外来で治療が可能な場合、1〜2週先に予約を入れて、ボトックス療法を行います。

入院での治療が必要な場合、関連の医療機関の担当者に御紹介することになります。これは、おもにリハビリ訓練との併用が必要な場合です。

医療機関としては、豊中市の関西リハビリテーション病院、篠山市のささやま医療センターなどです。

ボツリヌス療法外来への予約は、
0798-45-6111(代表)から
兵庫医大リハビリテーション部外来につないでもらい「ボツリヌス療法を受けたい」旨、おっしゃって下さい。


読売新聞医療ルネサンスにCI療法が紹介されました

脳卒中リハビリのいま(1)訓練 長時間、集中的に

2年前に脳梗塞を発症し、右半身まひになった兵庫県のAさん(57)は昨年12月、兵庫医大病院(兵庫県西宮市)で「CI療法」というリハビリを受けた。健常な手を使わないようにして、まひした方の手のリハビリを長時間、集中的に行うもので、自力である程度、手や手首を動かせる人が対象だ。 

    (中略)

兵庫医大教授の道免どうめん和久さんは「CI療法は、『実生活に役立つ手』にすることが大きな狙い。病院でのリハビリ終了後も、日常生活でまひのある手を使うことで、機能がさらに改善する人も多い」と話す。

詳しくは、
をお読み下さい。



今年3人目の学位論文「CI療法は痙縮を軽減する」

居心地の良い医局ということで学術的にイマイチだとしたら、大学として意味がありません。あれやこれやと先端リハビリについては切り開いています。

これは、つい最近学位審査の試問が終わった論文。
合格すれば何と今年3人目の学位取得者になります。
リハビリは内科や整形外科に比べたら小さい教室ですが、年間に3人も学位が取れるのはなかなかの実績と自負しています。

J Stroke Cerebrovasc Dis. 2011 Nov 10. [Epub ahead of print]
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この研究論文の内容ですが、「CI療法は痙縮を軽減する」というもの。
modified Ashworth Scaleという評価法では、これまでにも同様の報告がありますが、この研究では、さらにそれを電気生理学的手法(F波)を用いて客観的に証明しました。

「過剰努力をすると痙縮が増悪する」と言って、CI療法などを毛嫌いするセラピストがいますが、2週間の治療前後できちんと評価すれば、全くそんなことはないことが証明されました。

研究もしたい、学位も取りたい、という人も、全くそうでない人も、どうぞ入局して下さいね。

まずはメールを。お待ちしています☆

日経新聞記事の中で紹介されました

10月20日の日経新聞夕刊にリハビリ医不足の記事が掲載されました。 私のところにも取材が入り、いろいろとコメントしましたが、この記事の最後に、私達の取り組みがリハビリ医専門医育成のプロジェクトとして紹介されました。


「ウェッブ上で・・・」という部分は、BYOCという持ち寄り症例検討会(Skypeで数カ所を結んで行っている会議)のことです。

なぜこんなに専門医試験に合格するのでしょう?

リハビリ科専門医試験はペーパーと口頭試問です。やはり口頭試問がかなりの難関のようで、合格率は他科の専門医試験と比べても低いようです。 

24人連続合格の秘訣として、毎週、テーマを決めて徹底討論の勉強会・・・のようなことは一切ありません。 

ともかく、リハビリ医療に専念する仲間たちと一緒に臨床を一生懸命実践するのみです。 ノウハウがあるとすれば、月に1度の先端リハビリの勉強会と症例検討会、あとは、普段の仲間とのディスカッションくらいでしょうか。メーリングリストには全国のリハビリ医療の専門家や周辺の識者がおられますので、それを読んでいるだけでも勉強になります。

CIMG0115.jpg

そういう場所に身を置くだけで、自然に専門医としての資質がつくようになっています。 あとは、先輩専門医から見て、やるべきことをやるような指導はしています。例えば、特定の患者さんに対する膀胱内圧検査、針筋電図、ブロック治療などは、先輩からの指摘でやってみて初めてその意義が分かる場合が少なくありません。

 私一人では何もできませんが、多くの先輩達と関わることで、難関と言われる専門医試験に自然に合格する資質が得られると思って良いでしょう。 

もちろん、知識も大切なので、専門医試験前は皆さん頑張って勉強しているようです。 

専門医取得後は、さらに教育関連病院に残って指導する人もいますし、地元に帰ってそれぞれの立場で活躍する人もいます。研究を続けて留学を希望する人もいます。 

大学医局であれば、遠方に行ってしまうと「退局」して疎遠になるものですが、私達の場合は基盤がありますので、そのまま労苦を共にした仲間としてののつながりを保ちながら、自らの道を歩むことができるというメリットもあります。

助かった命を大切にする医療 〜地震の被災地でも大切〜

せっかく助かった命を大切にする医療。それがリハビリ医療です。

生きているだけでも・・・と言ってじっとしていたら、助かった命も危うくなります。
廃用症候群に陥るからです。これは一言で言えば、動かないことによって引き起こされる様々な症状です。

新潟の地震のときに話題になりましたが、深部静脈血栓症はすぐにでも命に関わる廃用症候群の一つ。これは、避難所生活の初日から発生します。予防はとにかく下肢を動かすこと。元気な人も心がけるべきです。もともと麻痺などであまり動けない人が、避難所等でどのような状況かはわかりませんが、自分で動けなくても周囲の方が動かすことである程度防ぐことができます。

以下は以前、日経新聞に連載したリハビリの力」から、廃用症候群に関する回の原稿です。リハビリ医療では常識的なことで、特に真新しいことはありませんが、参考にして下さい。


「安静」の副作用、廃用症候群


(前略)・・・日本人に特有の安静信仰です。一昔前は、脳卒中で倒れた ら、たとえトイレの中であっても絶対に動かしてはならないとい う迷信がありました。また病院では、脳卒中、骨折、感染症、 心不全など、数多くの病気で、「無理しないで安静にしていてく ださい」と言われることが少なくありません。


しかし、欧米で は、よほど重症の場合を除いて、原則として、いすに座ってい る時間を多くし、必要に応じて立ち上がったり、歩いたりしま す。日本のように風邪をひいただけで寝込んでしまうのは、実 はおかしなことなのです。医療関係者の中にはいまだに、「と りあえず安静」という考えが強いのですが、安静は重大な「副作用」をもたらし、最悪の場合、寝たき りを作ってしまうことを、多くの医療関係者が肝に銘じてほしいものです。


この「副作用」を廃用症候群と呼んでいます。全く病気がなくても、一定期間以上、身体を動かさな いでいると、筋肉が萎縮し、関節が固まり、骨粗しょう症が進み、体力が落ち、全く歩けなくなってし まいます。最悪の場合、肺炎や褥瘡(じょくそう:床ずれ)になることさえあります。廃用症候群には 以上のものに加え様々な症状が含まれます(表)。若い人の場合、多少筋力が落ちても、歩けなくな るほどの状況にはなり難いのですが、高齢者の場合は深刻です。年齢を重ねるに従って筋力が低下しているので、もともと予備能力が少ないからです。高齢者は、ごく短期間の安静でも、寝たきり につながります。寝たきりが「寝かせたきり」とも言われる所以(ゆえん)です。


普段から「貯筋」を


廃用症候群になりにくくするために、日ごろから筋力を蓄えておくことが大切です。少しずつでよい ので、毎日コツコツと筋力をつけておくのです。これを「貯筋(ちょきん)」と呼んでいます。また、一般 の医療機関に内科や外科の病気で入院した場合、リハビリ専門医がいないことが少なくないので、 病気が治ったのに寝たきりになってしまうことがあります。数日の検査入院だけで歩けなくなる人さ えいます。こういったことにならないよう、患者さんや家族で自衛しなければなりません。日ごろか ら、基本的な筋力を向上させる方法を習慣づけしておく必要があります。


そこで今回は、廃用症候群を防ぐために、自主的に行う訓 練のポイントを示します(写真=いずれも関西リハビリテーシ ョン病院協力)。数多くの廃用症候群対策のうち、筋力の維 持・向上等のための訓練の一部です。これらの訓練は、病院 に入院した場合だけでなく、普段から行うことによって、「貯 筋」としての効果があります。また、何らかの理由で入院した 場合でも、普段から行っている運動であれば、具体的に主治 医に許可を求めやすいと思います。一般に、歩行のように動 きをともなう運動は、心臓への負担は少ないのですが、動か す関節への負担は増えます。逆に、動きをともなわない、いき むような運動は、血圧を上げ、心臓に負担がかかりますが、 関節への負担は少ないという理由で選択される場合もありま す。心臓の病気がある方、関節に炎症のある方、その他運動 に関連する病気の場合は、危険な場合もありますので、必ず 専門家に相談するようにしてください。


まず、ベッド上でできる運動と座ったままでできる運動を示し ます。これは、運動習慣がない人にも、朝晩、ベッドの上で行 ったり、テレビを見ながら座ったまま行ったりできるように工夫 してあります。実は歩くための基礎的な筋肉は、これらの運動でほとんどカバーできてしまうのです。さらに、起立着席訓練 やバランスの訓練も重要です。起立着席訓練は手すりに頼ら ずに、重心移動だけでスムーズにできるように練習します。バ ランス訓練を安全に行うためには、転んでも危険のないように 周囲の物を片付けた上で、布団の上で両膝(ひざ)立ちや片 膝立ちする訓練、あるいは四つ這(ば)いの訓練が有効です。 ベッドを使っている方は、床に座布団を敷いて行いましょう。 バランスを崩してもこの方法なら、大事には至りません。片膝 立ちなどは、やってみると、意外に難しいことがわかります。 膝に痛みがある場合は中止してください。


歩く・座る・立つも重要


また、歩くことは筋力や体力を維持するためには不可欠です。歩くスピード、坂道、階段などの条 件によって、心臓や関節への負担が変化しますので、普段行ってみて楽に歩ける、あるいは、やや きついくらいのスピードでの平地歩行がよいでしょう。指標として万歩計を使うのも、自分で数値目 標を持てるので有効ですが、一律に何歩歩くと決めつけない方がよいと思います。まず、普段の自 分の歩行が何歩くらいになるかを測定し、それを2〜3か月かけて1割ずつ増やすくらいのペースが よいでしょう。普段3000歩しか歩いていない人が、いきなり1万歩を歩くような方法はお勧めできません。


もし、何らかの理由で歩けない場合でも、最低限座る時間を 増やすことが重要です。座るということは、ベッドの背もたれを 上げることではなく、両足を床にしっかりつけて、背もたれなし で座ることを意味しています。また、できれば体重をかけて立 つことをお勧めします。立ち上がりが困難であっても、転ばな いように介助してもらって、立位を保つことを試みてください。


廃用症候群の予防や治療には、体重をかけて立つことが大 切です。体重をかける理由に、若田光一さんのように宇宙の 滞在が長い宇宙飛行士の医学的問題が関係してきます。こ れについては、次回の連載でお話ししましょう。


ーーーー引用終わり。

同じことが地震津波の避難所でも起こっており、その対策が必要です。

現地のリハ医は動き出しているようです。


リハビリ関連雑誌のインパクトファクター

インパクトファクターを過大評価する必要はありませんが、その雑誌、あるいはその雑誌がカバーする分野の重要性の指標としては、大変参考になると思います。

リハビリ関連雑誌といえば、マイナーな印象でしたが、最近は随分と高くなっています。NatureなどでもリハビリやCI療法の用語を見るようになったのも最近のことです。

以下は、脳機能画像やFIM予後予測や自宅復帰予測等々で有名な、私達のブレーン小山哲男先生がまとめて下さったものです。

Archives of Physical Medicine and Rehabilitation IF=2.52
http://www.scimagojr.com/journalsearch.php?q=16270&tip=sid&clean=0

European Journal of Physical and Rehabilitation Medicine  IF=2.96
http://www.scimagojr.com/journalsearch.php?q=11700154353&tip=sid&clean=0

American Journal of Physical Medicine and Rehabilitation IF=1.78

Journal of Rehabilitation Medicine  IF=2.21
http://www.scimagojr.com/journalsearch.php?q=12272&tip=sid&clean=0


American Journal of Occupational Therapy IF=1.88

Disability and Rehabilitation IF=1.63

International Journal of Rehabilitation Research IF=0.88
http://www.scimagojr.com/journalsearch.php?q=16780&tip=sid&clean=0

リンク先のグラフを見ると、どれも右肩上がりですね。
リハビリの分野もどんどんメジャーになって来たようです。
リハビリテーション科は、臨床が好きな人はもちろん、学術肌の人にもやりがいのある診療科です。

大腿骨頚部骨折は緊急手術

手術をしない医者が他科の手術を云々すると、叱られそうですが、ここは患者さんのことを考えつつ、機能を診るリハビリ科医としての意見を述べます。

以前のブログで、大腿骨頸部骨折の手術待機中に認知症が進行するという、病院関係者だったら皆が知っていることを書きました。

大腿骨頸部骨折の場合、すぐに命にかかわるわけではないので、手術のリスクなどを評価してから日程を調整する待機手術になることが多いのですが、実はその間に、取り返すがつかないほど廃用症候群が進み、認知症が進みます。データはまだありません。通常、入院当初はリハビリ科が主治医ではないので、ここは整形外科の先生の分析が必要です。 

と思って検索したところ、

大腿骨頚部骨折に対する緊急手術の検討 一第1報一 
埼玉医科大学国際医療センター救命救急科 矢野 良和* 他 
【要旨】我々は高齢者の大腿骨頚部骨折を緊急手術適応と考え,2007年4月当センター 開設以来,24時間以内に完結される緊急手術を行ってきた.今回第1報と1して我々の取り組みについて報告する.
(骨折 31(1), 19-21,2009)

というぴったりの論文がありました。指標は、手術に関するものが主でしたが、認知症のスケール廃用症候群の指標などを評価すれば、もっと興味深い結果が出るのではないかと思います。

素晴らしい取り組みですね。

たとえば80歳以上の高齢者では、骨折がなかったとしても、1週間以上ベッド臥床で、座ることも禁止された場合、廃用症候群のために歩行不能になる場合が少なくないことを専門家は知っています。

ましてや、骨折があり、術後の安静などが重なれば、致命的にもなりかねないと思います。

ある整形外科の先生がおっしゃっていた、
 大腿骨頚部骨折は緊急手術
という意見に全面的に賛成します。即手術でなくても24時間以内に手術するくらいの対応が求められると思います。

医師不足・・・一番不足している科は?

医師不足という言葉は、臨床研修医制度導入の頃から徐々に耳にするようになりました。今、産婦人科、小児科などの医師が不足していることは、一般の方々もよく知っている事実です。

でも、医師不足が話題になる、ずっと前から、最も不足していたのが「リハビリテーション科専門医」なんです。

これは懐かしい2004年の記事ですが、ちょうど長島茂雄さんのリハビリで、リハビリ医療が注目されていた頃に投稿しました。

現在、専門医数は1800人。これはパンダの頭数と同じです。
必要数は少なく見積もっても3000人〜4000人と言われていますので、倍に増やす必要があります。

もうすぐ年に一度の専門医試験の時期ですが、毎年リハビリ科専門医試験に合格するのは、わずかに50人程度。そうすると必要数を満たすには何年??いやいや、おそらく毎年の引退者数を少し上回る程度なのではないかと思います。やはり、毎年100人以上の専門医が生まれるようにしなければなりません。

リハビリテーション科専門医試験は、筆記だけでなく口頭試問もありますので、他科にくらべても、難関と思われています。ただ、これはリハビリ専門医が希少なため、学ぶ場が少ないことが影響していると思います。専門医が沢山いる環境で勉強すれば、さまざまなことは自然に身につきます。実際、兵庫医大のリハビリ科関連で学んで専門医になった医師の数は、私の着任(2000年)以来、21人を数えます。

これまで不合格者ゼロ、つまり21人連続合格です。

もしも、何科の医師になろうかと迷っている方がおられましたら、是非ともご連絡下さい。後期研修、転科、育休後復帰・・・などすべての状況に対応できます。お話だけ、見学だけでも結構です。どうぞお気軽に。
(芦屋・夙川のスイーツを用意してお待ちしております^^
スイーツについては、Rehax☆ブログを御覧ください。)

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